睡眠データを眺めて効率的な睡眠を模索する

自分の睡眠データを把握したい。
とはいえ睡眠を定量化するポリソムノグラフィは一般のご家庭には無い。
ということで代わりに手持ちのSony Smartband2を用いて測定した。*1

結果

結果のスクリーンショットを以下に示す。1/18(月)から1/22(金)までの5日分をRで加工してまとめた。

俺は6時には起きられるのでは疑惑

浅い睡眠の時に起きると寝起きが良いというのはよく知られた話で、そのような目覚ましアプリも多数ある。
しかしじゃあその時間をいつに設定するかとなるとデータから判断するしかない。
睡眠パターンをみる限り、6時には起きられそうな印象がある。
6時に起きた場合、18日と21日に現れている最後の深い睡眠は捨てることになるが、深い睡眠も後半になるとその重要性が薄れるとの報告もあるのでいいだろう。
ということでアプリの目覚まし時刻は6時に設定した方が良さそう(現在は7時)。

深い睡眠の割合が寝る前の外食で激減していた

体の機能回復(たとえばお肌)に関係する成長ホルモンは寝てから3時間以内にくる徐波睡眠の際に多く分泌される。
これは時刻によらない。以下の文献をみるとよくわかる。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3289068/figure/F1/
徐波睡眠はポリソムノグラフィでないと測定できないので、今回のデバイスで得られる入眠後3時間以内の「深い睡眠」の割合を代替指標として用いることにする。
残念なことにSmartband2で測定したデータについてはAPIが公開されていないため、スクリーンショットからRを用いて算出したものを以下に示す。

date 総睡眠時間(分) 深い睡眠の割合(入眠3時間以内)(%) 深い睡眠の割合(総睡眠時間)(%) 備考
2016-01-18 412 0 15.3 寝る前2時間まで外食(日本酒3合)
2016-01-19 388 23.9 25.6
2016-01-20 468 17.7 15.8 寝る前1時間まで外食(日本酒1.5合)
2016-01-21 500 27.5 20.3
2016-01-22 323 6 8.8 寝る前1時間まで外食(酒なし)

寝る前の外食で減っている。
深い睡眠が3時間以降に後退する可能性もあるので、参考までに総睡眠時間に対する深い睡眠の割合も示したが、これもまた減っている。
最初は酒のせいかと思っていたが、酒を飲んでいない金曜日でも深い睡眠は減っていた。
しかし寝る前の食事で睡眠が浅くなるというがここまで如実に出るとは思わなかった。
そりゃ肌も荒れるわ。

まとめ

とりあえず数日とった睡眠データから考えられることをつらつらと書いた。
最初Smartband2の結果をみた時、こんなシンプルすぎる結果表示でどんな意思決定ができるんだと不安になったが、まあやればできないことも無い。
でも画像解析による睡眠時間の推定は不毛なのでAPIは公開して欲しいと思った。
Enjoy!!!

*1:なお、Smartband2において、睡眠の質は加速度センサで測定しており、ポリソムノグラフィでいう徐波睡眠とどこまで一致するのかという結果の信頼性の問題がある。まあ学術的研究ではないし自身の意思決定を考える上ではこのデータで十分なのでこれでよしとする。