想いをオブジェクトに込める

ひとりアドベントカレンダー10日目。
あまり知られていないようですが、Rでcomment関数を使うとオブジェクトにコメントがつけられます。

comment(iris) <- "好きです"
comment(iris)
[1] "好きです"

これはRの属性(attributes)を利用しています。
通常、属性にアクセスするにはattr関数を用いますが、comment属性の場合は専用の関数が用意されているわけです。

> attr(iris, "comment")
[1] "好きです"

str関数でも属性は表示されます。
こういう時にさりげなくメッセージを残せる大人でありたいですね。

> str(iris)
'data.frame':	150 obs. of  5 variables:
 $ Sepal.Length: num  5.1 4.9 4.7 4.6 5 5.4 4.6 5 4.4 4.9 ...
 $ Sepal.Width : num  3.5 3 3.2 3.1 3.6 3.9 3.4 3.4 2.9 3.1 ...
 $ Petal.Length: num  1.4 1.4 1.3 1.5 1.4 1.7 1.4 1.5 1.4 1.5 ...
 $ Petal.Width : num  0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.4 0.3 0.2 0.2 0.1 ...
 $ Species     : Factor w/ 3 levels "setosa","versicolor",..: 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ...
 - attr(*, "comment")= chr "好きです"

このあたりの仕組みについて知りたい人はAdvanced Rのattributesをご覧ください。
英語無理という人はもうすぐ出る日本語訳を手に取ってみると良いでしょう。

R言語徹底解説

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