ちょうかん#4

3章パラメトリック解析

3.1傾向スコアとは

共変数ベクトルのもと、介入群へ割り当てられる確率が傾向スコア。
例えば介入(たとえば保健指導)を行って、その人の属性が性別、年齢とあった時、その属性下で介入群に割り当てられる確率がAさんの傾向スコアになる。
傾向スコアはプロビットやらロジスティックといった回帰モデルで推定する。

3.2傾向スコアを用いた具体的な解析方法

「強く無視できる割り当て条件」を満たす場合であれば、傾向スコアでもって調整を行える。
その場合、3つの方法がある。
1.マッチング
介入群と対照群で傾向スコアが一致(実際には最近傍)する対象者をペアにしてその差の平均をもって因果効果の推定値とする。
2.層別解析
傾向スコアの大小によって5つ程度のサブクラスに分けて計算を行う。サブクラスのサイズが等しくなるように層別することに注意。
3.共分散分析
割り当て変数と傾向スコアを説明変数とした線形回帰を行う。


文中にはさらに傾向スコアを使う利点と問題点が挙げられているがそれはまた明日。