混迷をきわめるpipe界隈

現在、Rにおけるpipe演算子界隈(%>%とかそういうの)については、dplyrパッケージの勢いに後押しされたmagrittrパッケージが一見その主流になっているようにみえますが、そこに思わぬ伏兵pipeRパッケージがあらわれ事態は混迷をきわめてきました。
pipeRは%>%と同じ機能でありながら非常に高速な%>>%を実装しているわけですが、ここにきてそのエイリアスとして$を採用してきました。jQueryっぽい感じですね。
http://renkun.me/blog/2014/08/16/easier-way-to-chain-commands-using-pipe-function.html
使い方は最初のオブジェクトをPipeではさむだけ。

library(pipeR)
library(dplyr)
Pipe(iris)$group_by(Species)$summarise_each(funs(min,max), matches("Width"))$glimpse()
# Variables:
# $ Species         (fctr) setosa, versicolor, virginica
# $ Sepal.Width_min (dbl) 2.3, 2.0, 2.2
# $ Petal.Width_min (dbl) 0.1, 1.0, 1.4
# $ Sepal.Width_max (dbl) 4.4, 3.4, 3.8
# $ Petal.Width_max (dbl) 0.6, 1.8, 2.5

いやあpipe界隈どうなるのでしょうか。
ちなみにpipeRパッケージの作者は先に紹介したrlistパッケージの作者でもあります。
こちらはリストの操作に便利なので一度使ってみるとよいです。
rlistパッケージはリストのデータハンドリングに便利 - 盆栽日記